今日、娘を保育園に送ったあと、自転車で墓参りにいった。
今の自宅から、地理的にはそんなに遠くないけど勾配が激しく、
歩いていくには中々ハードな立地だけど、電動アシスト付き自転車を手に入れたので
勢いとノリに任せて、行ってみることに。
いざ、じいちゃんとばあちゃんに会いに(*墓)
普段もよく通る道、そして踏切を越えてからは早速エグい上り坂到来。
子供の頃、よく親の車に乗っかってた時ですら子供ながらに
「危ない坂だなぁ~」
と感じてた急な上り坂を、文明の利器でサクサク攻略。
電チャ、マジですげぇな…ほんとに楽だし、体動かすの楽しくなる(ドーピング
そして次のエグい上り坂まで、せっまいヘンテコな勾配道をスチャスチャ。
走りながら、すぐ真横で車も勾配してるこの危なさと、特有の閉塞感、
そして雨上がりの匂いが、懐かしさと混ざって変な気分になる。
何だろうかと思ったら、懐かしいも何も
夢でしょっちゅう見る光景だ。
毎日のように通ってた両親や兄貴と比べたら通ってない道(引っ越したし)なのに
今でも夢に出て(そいや、大体チャリ乗ってるような)、変な気分になってる。
そんなことを考えながら勾配に揺られ揺れて、バイパスが混ざる大きな交差点へ。
うわー!ここも懐かしい!!
あったあった、横断歩道なのに危険な、チャリ泣かせのこの段差!!笑
この交差点も、しょっちゅう夢で出るんだよな。
しかもお店や陸橋とかいろんなモノが追加された謎設定で。
覚えてる限りでは(何せ夢だもんで…)、レストランやらお好み焼きややら
…あ、お好み焼きは実際にあるけど。
バイパスを行き交う車たちに揉んで揉まれて、第二の登坂へ突入。
ココは長い長い、昔は数回チャリで通ったことあるけど、子供には地獄なんだよな。
でも今は大人の余裕の体力…否、文明の利器にガン便りでサクサクと登攀。
溜まらない背徳感に見舞われる…。
登ったとこで、昔は三叉路(だったはず)で壁だったけど今はぶち抜かれて
交差点になった道路を右へ曲がる。
コレ左に曲がるとまたもや急な坂道なんだけど
登り切ったらそこは、15歳まで住んでた地元。
今でこそ気にならないけど、大嫌いだった場所。
「まだ遠く感じるな」
変にノスタルジックになることもなく
かと言って何も感じず素通りを決めれる訳でもなく
とりあえず、目的は墓参り。
右に曲がって、ちょっと新しい坂道をまた駆けたら到着。
到着するなり、浴びてた風がなくなって汗が垂れ流れる…あちぃ
眼下に見える、ココを管理してる寺を見て、坊主とババアと喧嘩になったことを思い出したり
我が家の墓まではほんの少しだが、その間にふと気づく。
「そういえば、一人で墓参りに来たの初めてだわ」
思い立ってノリと勢いでやってきたので、花なんてもんはもちろん用意してなく
NOロウソク NOお供え で無礼に顔出しに来たぜ
数珠ももちろん持ち合わせておらず(マジで何も無い)、眼前にして早速合掌。
~~~南無~~~
じいちゃんばあちゃんを中心に、先祖に思いを馳せてみる。
まるで、下の赤土や玉砂利、御影石が、じいちゃんばあちゃんであり自分でもあるように。
決して信心深くないんだけど、3分くらい手を合わせてることにハッと気付く。
なんとなく、今の近況を伝えてみたあとは、家族を見守ってくださいと。
初めて一人で墓参りしたからか、草むしりする訳でもないのに(ご先祖様ごめん)
ぼーっと手を合わせ、蝉の鳴き声に打たれながら
雨と土の匂いをなんとなーく感じて、ふけってたら、ポツリ。
ほぼ何の影響もないであろう小雨が降り出したので、帰ることに。
そいやもう何年も、こんな感じで
思い立って出かけて、気が向いたら帰る。
みたいなこと、出来てなかったな。全てに追われて生きてた感覚だった。
休職、そんで静養してみて、まだ焦りや不安は取れないけど
それでも、全く無かった(無くなってしまった)心の余裕というか
そんなものが、少しは湧き出てきたのか
時間や意味を特に考えず何かやってみるの、楽になったな。
こんな感じで、何気ないことに『気づく』ことは、増えたかな。
気付いたから何?って感じもあるけど
目の前の出来事や、『今この時』に
生きてる感じにはなるんだよな。知らんけど。
そうして、小雨の中、さっき登ってきた道を今後は一気に下っていく。
懐かしさをかっ切って駆けていき、気持ちいいくらい早く家まで着いた。
家を出たときにスタートさせた洗濯機は、止まって10分くらい経ってるかな。
また気が向いたときに、相手してもらいに行こうかね。
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