“繊細さん”とは?
最近、テレビなどでよく
『繊細さん』特集
みたいなのを見かけます。
「周りが気になって仕方がない」
「店員さんがどう思ってるのか気になる」
「気になったら止まらなくなる」
などなど、簡単にいうと
周りが気になって仕方ない人
って感じでしょうか。
専門用語では
HSP(Highly Sensitive Person)
というらしく、とても感受性が
強い人たちを指すとのこと。
ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である[1][2]。環境感受性とは、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表す特性的概念である[3][4]。したがって、環境感受性が高い個人であるHSPは、環境感受性が低い人と比べて、ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい。環境感受性は誰もがもつ普遍的な特性であり、その程度は正規分布することが示唆されている[5]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
他者に対して以外にも
『感受性』なので、深掘ってみると
アートや音楽、本などの
カルチャーから受ける感覚なども
より強く受け取る人は該当するのかなと。
めっちゃ映画に影響されるとか
音楽マニアや活字中毒も
そういう傾向ありますよね。
あと、一つの事象に
嫌でも拘ったり、気になったり。
昨日まで気にしてなかった壁のシミが、
今日はめっちゃ気になるとか(笑)
モノが人の顔に見えてきて
頭から離れなくなるとかも。
余談:シミュラクラ現象
ちょっと話が逸れますが
逆三角形の点などがあると
全部顔に見えてきたりします(笑)
コレは『シミュラクラ現象』というらしいですが、
ずっと顔にしか見えない人は
HSPの性質が強いとか。
他人の視線が気になる人って…
さて、話を本筋に戻すと。
TVなど娯楽メディアでは
こういったモノコトに対してというよりは
より他者とのコミュニケーションに於いて
語られることが多いですね。
「周りが何を考えてるか気になる」
「自分がどう思われてるか気になる」
非常に今の時代っぽいというか
特に30代くらいまでの若年層の
視聴者心理を狙ってるなぁと感じます。
それくらい、非常に共感し易いし
何せ
僕も、ものすごく解ります
自分自身もこの気質が強いというか
HSPは病名じゃないですが
別の病気でハッキリと診断されてたり(笑)
ひと昔前は対人恐怖症なんて言葉で
言われてたりもしましたが
とにかく、人の視線や思考に
あまりにも囚われて
身体を崩すこともしばしばありました。
TVははエンタメなんで
笑えるように脚色したりは
してると思いますが、
それでも、中には痛いほど理解出来る
そんな内容もあります。
だからこそ思うのが…
こういうヤツ、
マジめんどくせーなぁということ(笑)
繊細さんは、“めんどくさい人”?
所謂「あるある!」というか
心の中ではひどく共感するせいか
理解が出来るんですね、言ってる意味が解る。
だから、その上で
TVというフィルターを通すことで
第三者目線になっちゃう分
「いや、誰もオメーに興味ねーよwww」
ってテレビに向かって言ってます。
鏡に向かって言ってるようなもんで
ほぼ自爆です…
矛盾してるのも自覚してますが
あえて自分に厳しく言ってるのもあります。
「気持ちが解る」危険性
というのも
繊細さんに同調する傾向が強くなると
自分が更に生きづらくなるんですよね。
気持ちが解るから、理解は出来るけど
結局自分が楽になるわけではない。
言ってしまえば
同調しても解決しないんですよね。
とあるタレントがTVで
「店員にこう思われてるんじゃないか」
と思うと、素直な行動をとれない
的なことを言ってたんですが、
MC的な立ち位置のタレントが
「店員さんもそんな暇じゃねーよ!!」
って言ってて。
コレもめっちゃ共感しました。
自分もその店員側だったこともあって、
管理職になんかなったりするともう
マジでそんな暇じゃないッス。
なんなら忙し過ぎて
そうやって気にしてるあなたの
次の次のお客のこと考えたり
全く違うタスクのこと考えてます(笑)
早くこの接客終わらせて
次を終わらさないと
帰れないんじゃ(半泣き
だもんで
よほど良いお客か
よほどムカつくお客以外←は
全く覚えていないのが現実です。
この時点で結局
“繊細さん”同士が共感しても
全く理解出来ない人もいるわけで。
その、理解出来ない他者が
存在するって認識する方が、
より健全に生きていける気がしてます。
結局繊細さんとは、自意識過剰?
繊細さんの気持ちはめちゃくちゃ解るし
自分も現在進行形で
繊細さんには変わりがないのですが
繊細さんって結局
自分のことばかり見過ぎ
なんですよね。
まあ、ストレートに言っちゃうと
自意識過剰(笑)
いや、そう言われたら
僕もカチンときますけど…(笑)
でも、良い悪いじゃなく
そういう思考に今、なってるだけ。
繊細さんって、理解してるんです。
自分が気にし過ぎてるって。
環境や状況、状態が悪いと
更に悪化するのが、気にしぃの特徴。
開き直って
「気にしてます!」なんて言っちゃうと
余計自分を苦しめるだけな気がします。
何故なら、理解出来ない人もいるから。
STOP! 繊細さんブーム
だから、今のメディアの
「増え続ける繊細さん」的な
一種のブーム煽りというか風潮は、
僕は好きじゃないです。
共感させるだけさせると
ドツボにはまるだけ。救いはあまりない。
そうやって更に苦しませるよりは
繊細さん(気にしぃ)を自覚して
和らげる方法を教えればいいのに
と、常々思います。
開き直りって続けるより
諦めて和らげていく。
そんな方が生き易くなるのになぁ。
まあ、TV的には
クソつまらんくなりますが(笑)
そもそも啓発してるつもりもないだろうし。
でもこのままだと
“ファッション繊細さん”
みたいな訳の分からない言葉が生まれそうw
繊細さん同士でいがみ合う地獄絵図…
自分が理解して、和らげる
相手に知ってもらうより
自分が理解した方が
はるかに生き易くなる。
僕なりに楽になるコツというか
目線や思考を、自分ではなく
相手の頭の中に向けてみると
その瞬間だけは繊細さんじゃなく
むしろ気配りさんになれます。
意識の対象が自分じゃなく相手だと
「あ、忙しそうだな」
「ってことは、俺のこと気にしてないな」
「むしろ早く終わらせてあげよう」
って考えたりするかも?
そうすると
自分がどう見られてるかより
相手に優しくすることに
神経が集中します。
もちろん、利他主義とか
大袈裟な意味ではなく
注意する場所を
自分じゃなく相手に向けてみるだけ。
気にしぃの人は
相手を気にしてるようで
相手のフィルターを通した自分
だけを気にしてます。
僕がそうなので間違いない←
他者を“頭で怖がる”前に
コロナ禍の影響もあって
2010年代までに比べたら
ますます他者との関わり方が
しんどくなってきた時代。
人に対して攻撃的になってきたりも
実際しているなぁと感じます。
繊細さんは特性的に
攻撃的な人は少ないかもですが
攻撃を異常に恐れる人は多いです。
でも、その恐れてる攻撃って、
実際に起こりえるものかどうか
目線を相手に向けると、
実は自分が勝手に
そう思ってるだけかも知れません。
事実、相当ヤバい人間っつーのは
大体、見るからにOUTなので←
気持ちを相手に向けることで
本当に関わりたくない相手にも
本能で気づけるようになるかも?(笑)
そしたら
過度な繊細傾向も和らぐし
いろんな意味で、心ない人間から
ムダにケガさせられることも減るかも?
一石二鳥じゃないか…(一人で納得
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