あのバンドは今? -レンタル落ちの果てから-

音楽

読もうと思って買って読まずに積んでいく…
『積ん読』(つんどく)の音楽版、『積んディスク』が僕は非常に多いです。
それだけでも最早100枚近くあるのでは…そんな自分に毎度げんなりなのですが、
最近は時間が出来たので少しずつ消化しております。

今日、たまたま聴いてるのは去年のいつの日かに(…)レンタル落ちで購入した
THE STRYPES(ザ・ストライプス)の2nd 『Little Victories』というアルバム。

THE STRYPES
『LITTLE VICTORIES』
2015年

1stの『Snapshot』(2013年)と、その前に先行リリースされた
EP『Blue Collar Jane EP』(同)は、当時日本でも結構話題になって、
なんと、かの『Mステ』にも出演!!
まだ16歳そこら(!)だった彼らがタモさんの横に並んで、
オ〇シスのようなロックスター感を頑張って出してるのが憎たらし
…否、可愛かった(笑)

1stはなんとオリコンチャート13位だったとか!EPですら18位!
洋楽不況どころか、新人なんて滅多に花開かなくなってしまった
(あくまで日本国内ですが)現在の状況と比べると、
なかなかのチャートアクション。売れたと言っても間違いないでしょう。

売れに売れた1stアルバム。それにしても見てくれが子供過ぎんか!?

当時でも洋楽不況は囁かれてたし、時代はEDM全盛期だったのもあり
彼らのようなルーツ志向でMODSなロックンロールバンドが話題になったことが
ちょっと嬉しかった記憶があります。しかも10代のバンドで。
自分自身もあまり新人を前のめりに見つけようとしない年になって
きてたのもあり、そんな老害思考を止めてくれたバンドでもあります(笑)

が、自分もやっぱり流行りに乗っただけだったのか、
そこから彼らを追うことはありませんでした。
THE STRYPES自体も恐らくそれ以上話題になることはなく、記憶の彼方に。
そして久しぶりに見かけたのが約8年後のTSUTAYAのレンタル落ちコーナー。
2ndが出てたことすら知らなかったので、懐かしさのあまり思わず購入。
そして『積んディスク』のせいで更に無駄に寝かせてしまい、
購入後1年近く経って今更聴いてみることに。

1stから2~3年後というのもあってか、当時の粗削りでいて猪突猛進な
べらんめぇ系直情型ブルースがより洗練され、しっかり聴かせてくる。
それでもこの時点でまだ10代なんだよね、信じられない(笑)
Voの10代とは思えない激渋やさぐれボーカルも健在。
なにより曲が相変わらずちゃんとしてる。
誰も10代のバンドとは思わないでしょう。

ただ、やっぱりデビュー当時のインパクトが強過ぎたせいか、
既に僕が散々言ってしまった”奇跡の10代”的なハイプに踊らされ過ぎたのか…
2ndはこじんまりまとまっちゃった感じでイマイチ売れなかったのかな?
良いんだけど、やはりあの1stの爆発力には及ばないところがちょっと寂しい印象。

元々イノヴェイティブなサウンドでは決してないけど(古臭いと言われたらそれまで)
そんな、ルーツミュージックに対しての『異常な若さ』が新しさを生んでたと思う。
…いや、何度も言うけど、どう計算してもこの時点でまだ10代なんだけども(笑)
どうやら3枚目を出したあとに解散したみたい。

ちょっと背伸びして、洗練されたブルースロックを聴かせてくれる
THE STRYPESLittle Victories』は、懐かしさと
ちょっとした切なさを感じながら聴いてます。

僕は元々はこういうサウンドを主体に育った人間ではないけど、
Måneskinのように2020年代でも魅力的でフレッシュなバンドが
急に世界を席巻することがあるというのを知ったので、
こんな土臭い若いバンドがまだまだ出現してくれると楽しくなるな。

そんな未来に乾杯!(聴きながら吞みたいだけ)

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