昔話に花が咲く(世代音楽編
最近知り合った音楽好きの知人に
CD-Rを頂き機会がありました。
そのCD-Rの原盤は
とあるオムニバスアルバム。
Tooth & Nailというインディーズレーベルがが
当時プッシュしていた推しバンドを
たっぷりコンピしたサンプラー盤。
当時流行り始めた
“エモ”と呼ばれるジャンルの
バンドが20組、20曲収録されてます。
その方とは同世代で
僕がこの手の話に喰いつくのを知って
「当時、こんなのを買ったなぁ~」
みたいな話で大盛り上がり。
その時の一枚がこのアルバム。
懐かしいバンドもいましたが
『Volume One』と銘打ってるので
今でこそ有名レーベルですが、
まだ話題の駆け出しレーベル時代。
全然知らないバンドが大半でした。
↑のANBERLIN(アンバーリン)は
当時も好きだったので懐かしい限り。
この曲が収録されてました。
こちらは本国カナダでは
かなり人気バンドだったはずの
THOUSAND FOOT KRUTCH(サウザンド・フット・クラッチ)
日本では全然でしたが…
洋楽に強いSpotifyの00sロック系プレイリストでは
必ず選曲されてる気がする。
この2バンドが、Tooth & Nailの
当時の看板バンドでしょうか。
“クリスチャン・ロック”
というジャンルでもあります。
クリスチャン・ロックは、おもにキリスト教徒で構成されるバンドやソロ歌手が、ジーザスやキリスト教に関して歌っているロック音楽を指す。が、歌詞やヴィジュアルにイエス・キリストやキリスト教を讃えたフレーズやイメージを含んだバンドもあれば、単に内面でキリスト教を信仰しているだけで、音楽の歌詞にはあまり持ち込まないグループ(個人)もある。後者はクリスチャン・ロックと呼ばれることに抵抗感を示す場合もある。共通した特徴は、歌詞カードの『SPECIAL THANKS欄』の最初に『GOD(神)』を書き込んでいる点にある。なお、クリスチャンではない音楽家が、ゴッドに対する謝意を表示していることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この手のジャンルは
言語や宗教感の違う日本では
ほとんど話題にならないですが
逆にいうと、先入観なく
変にメッセージを汲むこともなく
一つの音、ロックとして
自分も聴いてます。
CD-Rで音楽を
さてさて。
後日、その方と会った際に
わざわざ件のアルバムを
家のCD棚から掘り出して
CD-Rに焼いてくれて
(“焼く”って表現がもうノスタる…)
インナーはカラーコピーまでして
収録されてるバンドや曲が
一目で分かるように
手渡してくれました。
完璧な状態のダビング…
今、そのアルバムを聴きながら
このブログを書いてます。
その方も今は
サブスクを活用して
音楽を聴いてると思うのですが
「コレ、聴いてみて」
そうやってCDを渡される。
しかもそのCDが
色んなアーティストの曲が詰まった
オムニバス盤。
もっというと
CD-Rというコピーした状態
こんな懐かしくて
ちょっとドキドキする感覚、
今の時代には
滅多に味わえないので
すごく懐かしくて
「やっぱいいなぁ~」
なんて、しみじみ。
これが、
エモい
ってヤツですか?
(口に出すことは無い
たまたまですが
音楽ジャンルとしてしか
エモという言葉を使わないので
非常にこそばゆい…
宝探しのように音を探す
00年代初頭の当時は
まだまだCDで音楽を買ってた時代。
インディーズレーベルはこぞって
このようなオムニバスアルバムを
お買い得な価格でリリースしてました。
中には無料でCDショップで配ってたり。
そうやって
レーベル側はバンドを売っていき
バンドは音楽を売っていき
自分たちの音楽を
世に広げようとしてました。
この辺は今も
時代や形は変われど
行われていることですが
聴く側に限って言うと
やっぱり、アルゴリズムなどの
便利機能に頼り過ぎるよりは
能動的に聴くから
耳が動いて、脳が動くんですよね。
暑い日にビールを飲んだより
喉がパッカーン!って
開く感じ?(笑)
サブスクで自動的に
好みの音楽にヒットするときより
はるかに深掘りできる状態を
聴くだけで作れるというか。
もうひとつ
今回は人からもらったから
自動的といえば確かに自動的。
でも、人からの場合
何かしら気持ちが乗ってる
だから、サブスクのオススメとは
聴く側の感じ取り方が違う。
それこそ
渡してもらったところで
プレーヤーにCDを入れて
再生ボタンを押さないと聴けない。
それをしない限りは
一生聴くことがない。
聴く態勢が全く違う。
そこまでしたからには
多少なりとも
大事に聴こうとする。
嫌いな人に
興味ないのを薦められても
誰も聴きませんわな
能動的に音楽を聴く
サブスク全盛となった現代。
さすがにこのような
オムニバスアルバムや
サンプラーCDなんてのは
ほとんど見なくなりました。
発信する側(レーベルなど)も
音源だけならサブスクの方が
アピールし易い。
リスナー側もサブスクなら
ほっといても自分好みの
音楽に出逢える仕組みがあるから
マッチングすれば拡散し易い。
自分もサブスクは利用してます。
が、意識してないと
どうしても能動的じゃなくなる。
そして
ジャケットや盤など
フィジカルが手元に無いから
どうしても聴き流し易いのも事実。
その反面、フィジカルだと
聴くまでのひと手間が発生するので
多少なりとも記憶に残り易い。
掃いて捨てずに
意識して大切に聴ける。
せっかく買ったから
良いと思いたい(本音は微妙
こんな心理もありますけど(笑)
リスナーとして大事なこと
僕は今でも
基本的にはフィジカルで
音楽を収集してますが
貸し借りやコピーなどの
フィジカルで、誰かに
自分の好きな音楽を聴いてもらう
それはもう
長い間してないです。
受ける側ですが
久しぶりにそれをして
10代や20代前半の頃
とにかく手探りで
好きな音楽を掘って
良い音楽を見つけたら
誰かに伝えたくて
たまらなかった。
そんなことを思い出しました。
この感覚はやっぱり
僕は忘れたくないですね。
まあ、忘れられないから
30代後半に入ってる今でも
DJなんてしてるんでしょうけど(笑)
リスナーとして
改めて大事なことを
思い出せる機会でした。
コメント